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『三大怪獣 地球最大の決戦』(さんだいかいじゅう ちきゅうさいだいのけっせん)は、1964年(昭和39年)12月20日に公開された日本映画。「ゴジラシリーズ」の第5作であり、『空の大怪獣ラドン』と『モスラ対ゴジラ』の直接的な続編にもあたる。製作、配給は東宝。総天然色、東宝スコープ。併映作品は『花のお江戸の無責任』〔クレージー映画と特撮映画の2本立ては、1963年の『クレージー作戦 くたばれ!無責任』と『大盗賊』、『香港クレージー作戦』と『海底軍艦』に次いで3回目だが、怪獣映画との2本立ては唯一。〕。初回興行時の観客動員数は、前作『モスラ対ゴジラ』を81万人上回る432万人となった。 == 概要 == 1964年12月公開予定だった『赤ひげ』(黒澤明監督)の撮影が長引いたため、正月興行用に急遽制作された作品である。ゴジラ映画で正月興行はシリーズ初のことだった。このような経緯から、1964年(昭和39年)はゴジラ映画が2本制作された唯一の年となった。 ゴジラが初めて善玉として描かれた(ただし、モスラのように完全な「人間の味方」ではない)、つまり、これ以前とは立場を変えることになった作品である。同時に、常に「人類の脅威」であるゴジラを描くという作品姿勢も転機を迎え、以降のゴジラシリーズは怪獣同士の格闘劇が主になっていく。 一応、防衛隊(自衛隊)は登場するものの、戦車や戦闘機などを使った作戦は実施していない。 シリーズ最大の悪役(敵役)とされているキングギドラが初登場した作品でもある。タイトルの「三大怪獣」とは、地球の三大怪獣であるゴジラ・ラドン・モスラのことを指しており(ゴジラシリーズでは初めてタイトルから「ゴジラ」が外れた)、宇宙超怪獣であるキングギドラのことは含まない。本作では、地球側の三大怪獣が互いに種族は違うものの、鳴き声などを通じて明確な意思疎通を行っている。 怪獣たちの最終決戦の場は前々作『キングコング対ゴジラ』でも採用された富士山麓周辺であり、輸出を意識したロケーションとなっている。このような「富士山を背景にしたクライマックスシーン」は次回作『怪獣大戦争』や更に後年の『怪獣総進撃』でも見られ、いわゆる「お約束的な場面」を確立した。 東京タワーと、当時完成して3年目の横浜マリンタワーがキングギドラの引力光線で倒壊するカットがある。 本作のストーリーは『ローマの休日』から強く影響を受けている〔。 撮影助手で参加していた川北紘一によれば、キングギドラの操演には工夫が要された(詳細はキングギドラの記事を参照)うえ、終盤の三大怪獣との戦闘シーンでは1つの画面に納まりきれなかった。ラドンの上にモスラが乗ったり、ゴジラの尾先をモスラがくわえて移動するのは、1体ずつ距離を置いて撮るのが難しかったためであるという〔クールジャパンの先駆者 キングギドラが見たニッポン - NIKKEI STYLE〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「三大怪獣 地球最大の決戦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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